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新任スタッフ挨拶

講師就任にあたり

高階 博嗣

高階博嗣

平成28年10月付けで眼科学講座の講師を拝命しました。私はサージカルレチナを専門としております。これまで、柏病院の郡司久人教授・本院の渡辺朗准教授という医局を代表するお二人の先輩に昼夜を厭わず、手術指導を頂戴致しました。平成20年4月からは当時の三戸岡克哉診療部長の御配慮のもとで、5年間にわたり第三病院にて数多くの網膜硝子体手術を経験しました。現在は眼科部長として国立病院機構相模原病院にて臨床に邁進しております。臨床に並行した学術活動は、手術等で直面した疑問に関して学会発表や海外誌を中心とした論文執筆の機会を、常岡寛主任教授そして前出の渡辺朗準教授の御指導のもと数多く与えていただきました。今後はさらなる慈恵医大眼科学講座、そして網膜硝子体手術の発展のために尽力する所存です、どうぞよろしくお願いいたします。

講師就任御挨拶

神野 英生

神野英生

2016年11月より講師を拝命いたしました。まだまだ発展途上の若輩者ですがよろしくお願いいたします。
私は慈恵医大卒業後眼科入局、研修期間終了後に慈恵医大大学院へ進学いたしました。大学院在学中に基礎実験の面白さ、難しさに触れることが出来ました。在学中にいくつかの論文を発表しましたが、研究に対しやり残した思いがあり慈恵医大第3病院の勤務後にアメリカのCase Western reserve Universityに留学をいたしました。そこで網膜変性と炎症、特にマイクログリアに関する研究に出合うことが出来ました。現在も同テーマに沿った研究を続けております。留学より帰国後は東急病院勤務を経て2015年10月より東京労災病院眼科部長に就任し現在に至っております。
講師就任後は自分自身の臨床医を続けながら研究を行うことの面白さ、難しさについて培った経験を後輩の先生方に伝えていきたいと考えております。引き続きの御指導御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
【取得研究助成・受賞歴】
2013-2015年 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
2015-2018(予定)年 科学研究費助成事業 若手研究(B)
2014年 日本眼炎症学会 学術奨励賞
2016年 日本眼科学会 学術奨励賞
【代表論文】(マイクログリア研究に関して)(IFは2015年版)
Kohno H, Koso H, Okano K, Sundermeier TR, Saito S, Watanabe S, Tsuneoka H, Sakai T. Expression pattern of Ccr2 and Cx3cr1 in inherited retinal degeneration. J Neuroinflammation (IF=4.667). 2015;12:188.
Kohno H, Maeda T, Perusek L,Pearlman E, Maeda A. CCL3 production from microglial cells modulates severity of retinal degeneration in mouse models. J Immunol (IF= 4.985). 192(8):3816-27;2014.
Kohno H, Chen Y, Kevany BM, Pearlman E, Miyagi M, Maeda T, Palczewski K, Maeda A. Photoreceptor proteins initiate microglial activation via Toll-like receptor 4 in retinal degeneration mediated by all-trans-retinal. J Biol Chem (IF= 4.258). 288:15326-41;2013.

講師就任にあたって

堀口 浩史

堀口浩史

平成28年11月1日付けで東京慈恵会医科大学眼科学講座の講師を拝命しました。私は平成14年に東京慈恵会医科大学卒業後、慈恵医大本院で研修をして、その後国立病院機構相模原病院、神奈川リハビリテーション病院に勤務致しました。外来・手術と大変忙しい臨床の日々でしたが、仲泊先生の指導のもと視覚の研究にのめり込んでいき、平成19年より慈恵医大大学院に入学しました。
その後留学先のスタンフォード大学心理学科でBrian A. Wandell教授の指導のもと、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)や心理物理実験を学び、いくつかの報告をさせて頂きました。 もっとも印象深い論文としては、米国科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した、”Human Trichromacy revisited”です。明視域において、ヒトは三色覚です。これは視色素が3種類から構成されるためですが、21世紀に入ってからメラノプシンという新たな視色素が発見されました。この視色素がヒトの視知覚に影響を及ぼすかという実験を、LED機器の組み立てから制御するプログラム、刺激提示、結果解釈の理論構築まで、Wandell教授、Robert Dougherty博士やJonathan Winawer博士の力を借りて一から作り上げていきました。既存の実験系から逸脱して新たな実験をすることは、何も得られない可能性も高く、この研究は楽しかったものの非常にストレスが大きかったことを覚えています。それだけに説得力のある結果が得られて、論文発表できたときは感無量でした。

長く充実したカリフォルニア生活の後、日本に戻ってきてからも常岡先生のご配慮のお陰で、手術を中心とした臨床に比較的スムーズに戻ることができました。本院で柴先生、小川智一郎先生に手術指導して頂いたことが大きかったと思います。平成26年10月より第三病院勤務となり、そこでも柴先生、また加畑先生のご指導を受け、手術を学ばせて頂いております。留学先で学んできたことを学会や雑誌などでご報告できる機会も頂き、充実した日々を送らせて頂いております。臨床面ではまだまだ医局の先生方に教えて頂いている身ではありますが、研究や学会発表、論文作成などではお手伝いできることがあるかと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどお願いします。

講師就任にあたり

小笠原 幹英

小笠原幹英

2016年12月より講師を拝命いたしました。私の専門は神経眼科です。その他、眼科全般、特に白内障、眼瞼、ドライアイの診療に興味を持って行っております。
研修医時代に柏病院で郡司教授のあらゆる手術を見て学ぶ機会から、眼科医のすばらしさ、かっこよさを認識したのが私の眼科医としての始まりでした。本院では北原教授そしてたくさんの先輩方のもと、多くの専門外来を見て学ぶことができました。第三病院では常岡教授の手術、外来を通じて、一つ一つがすべて丁寧な配慮のもとで行われていることを再認識し、勉強させていただきました。その後の青戸病院(現:葛飾医療センター)では敷島教授のもとで学びました。当時はレジデントになった直後でとても未熟な状態でしたが、見捨てることなく温かく指導していただきました。仕事外ではときにサッカー話に熱を上げながら、神経眼科の症例を本気で勉強する方向性を与えていただきました。Midbrain ptosisの論文作成を通じて、神経眼科というものは、考えた先に見えてくる答えをさらに詳しく解析することで、まだまだ未知なる答えが明らかになってくる部分があり、この専門分野のとても充実しているところであると感じ胸に響きました。その後も本院にて林先生とともに、新規遺伝子変異が判明した角膜変性疾患症例の生体内における微小嚢胞の詳細変化の研究を、酒井先生とともに、日本人の視神経脊髄炎症例に対する遺伝子多型の解析等を行ってきました。

近年、患者側がモンスターと言われたり、逆に医師から不定愁訴とみなされ不十分な診察に終わる不運が存在したり、実際にモンスター行為が行われ、善意でもたらされるはずの医師の行動を縛る結果となってしまったりと、ごく一部ですがお互いの壁を厚くしてしまっている部分があるのではと思います。私は患者さんと向き合える臨床にとてもやりがいを感じます。患者-医師間の開かれた関係のために、医師は患者さんの訴えを短時間で理解し、患者さんには話しやすい環境を提供し、患者さんに信頼してもらえるような謙虚かつ明確な態度を示すことが要求されます。診察結果を伝えるだけでなく患者さんの立場に立った共感の気持ちを伝えることができ、さらに患者さんのその後の人生にやりがいを与えられる、そんな診療を行っていければと考えております。

一見当たり前でもありますが、このような診療は日々の学びや工夫により向上していくものであり、ゴールがなく常に良いものを目指していけると思っています。これからも皆様の優れたところを一つ一つ貪欲に吸収し、診療技術を磨いていきたいと思っておりますのでご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いいたします。

講師昇格の挨拶

小川 俊平

小川俊平

この度、2017年3月1日付けで東京慈恵会医科大学眼科学講座の講師を拝命しました。2005年に眼科学講座に入局後、本院、厚木市立病院、第三病院、東京警察病院、2012年12月よりスタンフォード大学心理学科留学、2015年4月から現在は厚木市立病院勤務となっています。

これまで緑内障に関しては中野匡先生、安田典子先生、中元兼二先生に、網膜硝子体手術を渡辺朗先生、神前賢一先生、島田宏之先生に、白内障手術を三戸岡克哉先生、飯田和之先生、中村曜祐先生に教えて頂き、臨床医としての現在の職務をなんとか務めることができています。また留学の機会を頂いた常岡寬教授、医局員、慈眼会の先生方に、この場をかりて感謝申し上げます。

研究は緑内障、網膜硝子体手術、拡散強調画像法を用いた視覚研究を行っています。入局後最初に中野匡先生に緑内障を教えて頂きました。視野やリスクファクター、点眼薬の効果など、多くの演題を頂き、ARVO2007にも参加させて頂きました。緑内障専門病院であった東京警察病院に出向となって自分で線維柱帯切除術を手がける様になり、24時間眼圧や眼圧体位変動など、根拠に基づいた手術適応の決定や眼圧下降治療の質の向上に興味を持つようになりました。しかし夜通し眼圧測定を行っていると、さまざまな疑問が湧いてきます。眼圧を下げれば緑内障進行が抑えられる、しかし眼圧自体にはさまざまな変動や誤差があり、きちんと測定出来ているとは言いがたいのです。そんなことを感じていた時期に、緑内障視神経症という概念が2000年頃から動物実験で、2006年にはヒトで病理学的に示されました。緑内障の影響は眼内にとどまらず外側膝状体、第一次視覚野までおよぶというものです。これは僕にとって衝撃でした。そして興味が脳に広がっていきました。スタンフォード大学でBrian Wandell教授にMRIの拡散強調画像法とトラクトグラフィーを教えて頂き、網膜疾患患者の脳微小構造を評価する方法を構築すべく、増田洋一郎先生、堀口浩史先生のお力を借りながら研究をつづけています。

現在は厚木市立病院で眼科上席医長をさせて頂き、後輩の教育というあらたな責任を感じています。教え教えられる一方向ではなく、教え合うことで共に成長できるチームを作っていきたいと思います。これからも努力して参りますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。